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毎年年末に発売されるミステリ・エンターテイメントベスト10本といえば宝島社の『このミステリーがすごい!』が有名ですが、こちらは原書房から出ているもの。
『このミス』同様ランキングや作家インタビューなどもありますが、この本の売りはTVドラマ・映画・アニメ・ライトノベル・コミック・同人誌・ゲーム等小説以外のジャンルについてもミステリの要素を持つ作品の総括をしているところでしょう。もちろん短いページ数で大雑把にまとめてあるため大事な作品が漏れてたりもするのですが(コミック部門では『探偵儀式』『多重人格探偵サイコ』『花子と寓話のテラー』には言及して欲しかった)、小説という括りではなくミステリという括りで作品を広く扱うこの試みはおもしろいと思います。個人的にお気に入りのTVドラマ『相棒』が高評価を得ていたのもうれしい限り。 もうひとつ売りといえるのが「装丁座談会」です。デザイナーとしての顔も持つ京極夏彦と『本棚探偵』シリーズで大の愛書家としても知られる漫画家の喜国雅彦の装丁にまつわる対談。何気なく目にしていたあの装丁この装丁も、専門家の目を通してみれば様々な意図が込められていることが分かって装丁好きには堪りません。座談会ページだけでなく、ランキングページでも作品タイトルの下に装丁家の名前を入れる抜かりのなさ。ちなみに京極氏は作品はトップ10入りしませんでしたが、装丁家としてトップ10の中に名を連ねています。マルチな才能が恨めしい。 装丁好きの人は『ダ・ヴィンチ』3月号もお薦め。「作家が愛した装丁家」と題した特集が組まれています。『ダ・ヴィンチ』は特集の内容によって買うか買わないか決めているのですが、今月号は買いですね。 ![]() 著者: 探偵小説研究会 (編集) 出版社: 原書房 ISBN: 456203856X 価格: ¥893 (税込) 発行: 2004年12月 ☆ bk1 ☆amazon ![]() 出版: メディアファクトリー 価格: ¥450 (税込) ☆ bk1 ■
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by norabumi
| 2005-02-17 20:21
| 書籍
先日の記事で『終戦のローレライ』フィギュア付きボックスセットのことを書きましたが、海洋堂の特設ページでフィギュアの画像が公開されました。
飾り台・渋めの塗装・原作版設定、となかなか良い感じです。予約して正解だったかな。 私の場合、文庫化待ちな上に既発売の文庫1,2巻を未購入だったため躊躇いなく予約できたわけですが、ハードカバーないしは文庫1,2巻を持ってる方はフィギュアのために4000円弱払うのは余程のファンじゃないと辛いところかもしれません。 そんなあなたに朗報! ドリンクキャンペーンフィギュアの発表も上記特設ページに載っています。全9種類、ボックスセットと同じ物も入ってるようです(台座や塗装等の仕様が違います)。ヴォリュームも有りそうです。 ボトルキャップフィギュアのように袋入りでペットボトルの首に下げるのではなく、コカコーラグラフィティの様に箱入りになる可能性もありますね。詳細の発表が待たれます。 ただ一つだけ気掛かりなことが。 海洋堂物でよくあるセブンイレブンのみで販売、というのだけは勘弁してください。 私が住んでる地域、セブンイレブン無いのですよ……。 ☆ amazon予約ページ ☆ bk1予約ページ ■
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by norabumi
| 2005-02-09 00:29
| 書籍
書店に行ったら福井晴敏の『終戦のローレライ』文庫版1・2巻が出ていたので即購入~、しようと思ったら財布の残高が……orz。
泣く泣く家に帰り『終戦のローレライ』関係の情報をググってたら、フィギュア付きBOXセット発売の情報を発見。 詳しいセット内容は、文庫版全4冊(通常とは異なるカバー)・フィギュア3体{UF4(伊507独海軍時仕様)・ナーバル(独海軍仕様)・パウラ(胸像)}だそうです。フィギュア製作は海洋堂。10,000セット限定で価格は税込み3,990円、3月15日発売予定となっています。 文庫4冊でおそらく3000円弱でしょうから、フィギュア3体+BOX+非通常カバー≒1,000円位ということですか。文字情報だけなのがちと不安ではありますが、とりあえず予約しました。発売元の講談社は『スクールランブル』のストラップフィギュア付き限定版で予約購入者を悶絶死させた前科がありますが、今回は大作映画絡みなうえこだわりのファンの多い軍事関係のフィギュアですから下手なことは出来ないだろうと踏みました。プラス1,000円でこの内容なら仮に地雷を踏んだとしても何とか我慢できますし。 それにしても、もし今日1・2巻を買っていたらBOXの予約はしなかったでしょうから、私のいつも軽い財布もたまには役に立つという物です。 ローレライ関係では『世界の艦船series04“終戦のローレライ”』(タカラ)なる商品も出るようです。 レアの水中モーターをセットしたら水上航行させられるというのが、いかにも入浴剤付きの商品といった感じで洒落と実用性が兼ねられてて素晴らしいですよ。二月は物入りなのでBOX買いはちょっと躊躇するけど、バラ売り見かけたら何個か買ってみよう。 <参考> 『終戦のローレライ』フィギュア付きBOXセット 著者:福井晴敏 サイズ:文庫(全4巻)/発行年月:2005年3月 出版社:講談社/ISBN:4069360530/価格:3,990円 (税込) 『ローレライ、浮上』 著者:福井晴敏、樋口 真嗣 サイズ:B6判(211p)/発行年月:2005年01月20日 出版社:講談社/ISBN:4062127504/価格:1,365円 (税込) ![]() 『In・pocket』2005年1月号〈特集〉福井晴敏スペシャル・インタビュー サイズ:文庫(287p)/発行年月:2005年1月 出版社:講談社/ISBN:4060604151/価格:200円 (税込) ![]() 『世界の艦船series04“終戦のローレライ”』 1BOX=12個入り/発売日:2005年2月21日 JAN/ISBNコード:236572 ■
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by norabumi
| 2005-01-26 21:02
| 書籍
最近、小谷野敦を集中読書中です。
『評論家入門』を読み終え、今手元にあるのは図書館で借りた『もてない男』と『俺も女を泣かせてみたい』。 この二冊を職場の机の上に置いていたところ、女性陣が私を哀れむ様な目で見るのですよ。違う、違うんだっ!これはもてない君に送る自虐的本でもなければ、もてない君のための恋愛マニュアル本でもないのです。中をちょっとでも見たらその手の本ではないとすぐ分かるんだけどなあ。タイトルがインパクトありすぎだから仕方ないか。 そういえば以前『不純異性交遊マニュアル』を詠んでたときも同じような目で見られたっけ。 みんな、読んでる本のタイトルだけで人を判断するの止めようよ……。 『評論家入門―清貧でもいいから物書きになりたい人に』 小谷野 敦 (平凡社新書) 『もてない男―恋愛論を超えて』 小谷野 敦 (ちくま新書) 『俺も女を泣かせてみたい』 小谷野 敦 (筑摩書房) 『不純異性交遊マニュアル』 速水 由紀子・宮台 真司 (筑摩書房) ■
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by norabumi
| 2005-01-09 00:43
| 書籍
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