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表紙
『水惑星年代記』より。パッと見、鶴田謙二かと思った。エロくて良い感じ。 アワーズは長期連載作が多くて一見さんが入りにくい感があるが、今号は表紙につられた購入者が多そうだ。 『水惑星年代記』 大石まさる この作者にはやはり、こういうラフなタッチで描かれた青臭さのある物語がよく似合う。『泥棒猫』から『ピント』にかけて長らく迷走してきた感があったが、落ち着くべき所に落ち着いたかな。 『HELLSING』 平野耕太 由美江とハインケルがぁーーー!『クロスファイア』で主役まで務めさせたこの二人を、かくもあっさり噛ませ犬の如く殺すとは思わなかった。 更にウォルターの裏切りで二度ビックリ。多くの読者が(負けて吸血鬼になって洗脳された状態で敵として姿を現す)と予想していただろうが、よもやそれをウォルター本人の口から語らせた上で“否定”するとは。見事な斜め上っぷりに完敗。 『ドボガン天国』 真田ぽーりん 先月号の感想で評価は次回以降としたが、正直微妙。前作の印象が強く残ってるせいもあるだろうが、期待外れ感は否めない。 『朝霧の巫女』 宇河弘樹 こまさんの表情と言葉、そして覚悟に痺れる。 それにしても、単行本は何時になったら出るのか。アニメ批判や原稿落としなどで編集部との関係が悪くなって、連載は切られないまでも本は出してもらえない飼い殺しの様な状態になってるのだろうか。心配だ。そして、いつまで経ってもバックナンバーが処分できない私の部屋の床も心配だ。 『それでも町は廻っている』 石黒正数 とうとう宇宙人まで降臨か。本当に何でも有りだな、この作品。 ただ何でも有りは良いとして、今回は読んでいて妙に違和感があった。宇宙人という突然の非日常が原因かとも思ったが、宇宙人は以前にも出ているし天国だって登場してるくらいだからそんな単純な理由ではない気がする。 いつも以上に読み返すことになりそう。 『惑星のさみだれ』 水上悟志 夕日の半月に対する複雑な感情(死に対する責任と、相反する死を望む気持ち)を、氷雨やマリーの死に対する感情表現と絡めることで浮き彫りにしていく演出が上手い。さみを出さなかったのも(裏さみはちょっとだけ出たが)正しい判断だと思う。 一方物語は、三日月とユニコーン(?)の騎士・南雲が登場。どうも泥人形対騎士の構図以外に、騎士同士の対立の構図もある様だ。物語の大筋に対する認識(姫と騎士が泥人形を倒しビスケットハンマーを破壊して地球を守る)を改める必要があるだろう。 また、作者のサイトによれば2巻の単行本作業も終わった様なので、今から発売が待ち遠しい。
by norabumi
| 2006-07-12 23:51
| 漫画
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